2009年11月04日

沈まぬ太陽

  原作は1ページも読んだことないけど、映画 「沈まぬ太陽」を見てきました。「徹子の部屋」で、ゲストの渡辺謙が「僕の矜持が許さない」というセリフについて語っていたので、どこにそのセリフが出るのだろうと思って見たのだけど、さらーっと言って、スーッと過ぎました。演じるものにとって、「言葉」のイメージというのは、とても大きく圧し掛かる物なんだな。
 で、3時間22分。上映途中に10分間の休憩が入ったのだけど、意外とアッという間でした。昔、五味川純平の「人間の条件」、9時間をオールナイトの映画館…あれ、名鉄ホールだったっけ…?で見たことがあるので、覚悟していったわりに、時間的にはどうってことなかったという事かも知れない。いや、やっぱり面白かった。エンディングの福原美穂「Cry No More」が素晴らしいので、会場が明るくなるまで、ジーーーーっと聴いていました。途中休憩で流れる「祈り[永遠の記憶]」を演奏していたのはヴァイオリン奏者・ダイアナ湯川さんで、御巣鷹山でお父さんが亡くなった時、お母さんのお腹の中にいた人だそうで、映画化を知って、自ら願い出られたのだそうです。天国に届いてるよね。

 でも、こんな映画作って、日航は問題の最中だし、怒らんかなーって思った…ら、調べてみると、出てくる出てくる。あっちこっち見て思ったことは、登場人物が特定されても、フィクションなんだから、演じられたような人間が、この地球には、うようよ存在するという捉え方をしたらいいんじゃない。名誉毀損で訴えたいほど腹をたてている人には申し訳ない、単なる映画を鑑賞した1人の感想です。ある労働新聞のインタビューで、山崎豊子さんがこんなことを言っているのを見つけました。(2000年)
 私の座右の銘としているゲーテの言葉をおくります。
 「金銭を失うこと。それはまた働いて蓄えればよい。
 名誉を失うこと。名誉を挽回すれば、世の人は見直してくれるであろう。
 勇気を失うこと。それはこの世に生まれてこなかった方がよかったであろう」
 なんときびしい言葉でしょうか。どんなに正しいことを考えても、それを実践に移すのは勇気なんです。この言葉を互いに肝に銘じていきましょう。たいへんな時代ですが、沈まぬ太陽を心に持って、ただすべきことはただして国の行政をよくしていってください。
 

posted by Hiromi at 07:48| 愛知 霧| がま口弘美の日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする